「最近、なんだかうまくいかないな…」
「この先どうなるんだろう?」
そんなふうに感じる瞬間、誰にでもありますよね。
でも、ふと立ち止まって考えてみてください。
その“未来への不安”、それって本当に起きると決まっていることでしょうか?
実は私たちが「これから起きる」と思っている未来は、まだ確定していない“可能性の集まり”に過ぎません。そして、その中からどの未来が現実になるかは――なんと、“今この瞬間のあなたの想像”が決めているんです。
今回はちょっとスピリチュアルな視点から、「未来は想像によって創られている」というテーマを、わかりやすくお話していきたいと思います。
未来は“決まっていない”という前提
多くの人は、未来って時間の流れに沿って自動的にやってくるものだと思っていますよね。
でもスピリチュアルな視点では、未来は一本の道ではなく、いくつもの選択肢が並ぶ“マルチタイムライン”とされます。
つまり、「どんな未来になるか」は、あなたのエネルギー状態、思考、意識の向け先によって変わっていくということ。
未来は“待っているもの”ではなく、“選びとるもの”なのです。
想像=創造。イメージが現実化する仕組み
たとえば、朝起きた瞬間に「今日はきっと嫌な日になるな」と思っていると、その日一日が本当にイヤな出来事に満ちてしまった…なんて経験、ありませんか?
逆に、「今日はなんだかいい日になりそう!」とウキウキしていると、自然とタイミングが良くなったり、人とのやりとりもスムーズになったりしますよね。
これは単なる気分の問題ではなく、「意識が現実を創っている」から。
私たちの脳は、“想像”と“現実”の区別をあまりつけられないといわれています。だからこそ、頭の中で何度も繰り返し思い浮かべたことは、無意識のレベルで「それが現実だ」と認識され、そのイメージ通りの出来事を“現実として引き寄せる”ようになります。
つまり――
想像すること=未来を先に設計していること
なのです。
無意識にネガティブな未来を創っていませんか?
ここで気をつけたいのが、私たちの多くが無意識にネガティブな想像をしているということです。
たとえば、
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「また失敗するかもしれない」
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「あの人に嫌われたらどうしよう」
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「この先どうせうまくいかない」
…こうした想像を“何気なく”してしまうと、それが現実になっていくんですね。
これは「引き寄せの法則」や「思考は現実化する」という考え方ともつながりますが、ただポジティブに考えればいいという単純な話ではありません。
大切なのは、
「どんな未来をイメージしているのか?」にちゃんと気づくこと。
そして、意識的に“自分が望む未来”に想像を切り替えていくことなんです。
想像力を味方にするシンプルな方法
じゃあどうすれば、望む未来を創れるの?
そんなふうに感じた方のために、いくつかシンプルで効果的な方法をご紹介します。
① 未来を「映像」でイメージする
頭の中で“叶えたい未来の映像”を再生してみましょう。
できるだけ細かく、感情も込めてイメージするのがポイントです。
たとえば、
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夢が叶ったとき、どんな気持ちになる?
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誰と、どこで、何をしている?
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周囲の景色や音はどんな感じ?
これを毎日数分でも続けることで、あなたのエネルギーはその未来にチューニングされていきます。
② アファメーション(宣言)を使う
「私はすでに〇〇を手に入れている」
「私は望む人生を楽しんでいます」
…など、“すでに叶っている前提”で言葉にしてみることは、未来を創っていくうえでとても大切です。
このとき意識したいのが、日本古来から伝わる言霊(ことだま)の力。
言葉には目には見えないエネルギーが宿っていて、発した言葉がそのまま現実を形づくると言われています。
たとえば、「できない」「無理」「最悪だ」などネガティブな言葉を使っていると、自分の心や行動も自然とそちらの方向に引っ張られてしまいます。
逆に、「うまくいく」「私は守られている」「ありがとう」といった前向きな言葉を口にすると、その言葉が発する波動が、自分の内側を整え、外側の世界にも好影響を与えはじめるのです。
だからこそ、アファメーションを行うときには、「どうせムリ」と思いながらではなく、少しでも信じて言うことが大切。たとえ最初は現実味がなくても、繰り返すうちに潜在意識がそれを“当たり前の前提”として受け入れるようになります。
ポイントは、
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現在形で言うこと(例:「〇〇になります」より「〇〇である」の方が効果的)
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肯定的な言葉を選ぶこと(否定語を避ける)
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感情を込めて声に出すこと(言霊がより強く響く)
たとえばこんなアファメーションがおすすめです:
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「私はすでに豊かさの中にいます」
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「私の未来は、愛と調和に満ちています」
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「私は望む現実を創造する力を持っています」
言葉にして繰り返すたびに、その響きがあなたのエネルギーを整え、未来の地図を塗り替えてくれるでしょう。
このように、言霊の力を活かしたアファメーションは、単なる“自己暗示”ではなく、魂に響く“未来創造の呪文”のようなものです。
どうぞ、自分に優しい言葉、未来を照らす言葉を、日々の中に取り入れてみてくださいね。
③ 叶ったつもりで行動してみる
たとえば、「いつか自分のカフェを持ちたい」と思っているなら、“カフェオーナーのような目線”で日常を過ごしてみてください。
「どんな内装にしよう?」
「どんな接客をしたいかな?」
そんなふうに、叶う前提で動き始めると、現実もどんどん追いついてきます。
未来は、あなたの“今”から始まる
未来は、誰かが決めるものじゃありません。
運命でも、偶然でもない。
あなたの中にある「想像力」と「意識」が、すべての始まりなんです。
これまで、思い通りにいかないことがあったとしても、それは単に“無意識で選んでいた未来”だっただけ。
気づいた瞬間から、あなたは自由に未来を描き直すことができます。
どんな未来も、自分で創っていい。
あなたの想像が、現実を動かす原動力になる。
そんな風に思えたら、今日という日が、ちょっと違って見えてきませんか?
おわりに
「未来を変えたい」と思ったとき、それは“今の自分を変えるチャンス”でもあります。
焦らなくてもいいし、完璧でなくても大丈夫。
まずは、ほんの少しでも「こんな未来だったらいいな」と想像してみてください。
未来は、あなたが描いた通りになる。
その可能性を、ぜひ信じてみてくださいね。


