各地で2月は節分祭がおこなわれます。
節分祭に火渡りをするところもあります。
ところで、火渡りの意味と効果をご存知ですか?
荒々しいけど、最強のパワー!火渡りとは?
火渡りは、真言密教の荒行の事です。
燃えた炭の上を歩くことで、自分の罪・弱さ、邪気などを燃やします。
こうすることで、清められ、新しい自分となり、心願成就のご利益を頂けるとされています。
子供も歩き渡る!一般行事の火渡り修行はとても安全!
ちゃんとした指導の下、火渡りを行えば、火傷の心配はいりません。
修行僧たちだけの火渡りと違い、かなり適切なやり方をしています。
子供も歩くほどに、安全な形で執り行われています。
節分の火渡り行事に挑む理由!
節分で行われる時は、新しい一年を迎えるに当たり、今までの自分と決別をして生まれ変わった気持ちになる事ができます。
厄年の方は、厄払いをする目的があります。
さらには、今までの自分の行いに許しを請い、罪を焼き尽くしてもらう事で、新年を迎えるという意味もあります。
そして、自分に勇気が持てるかどうかです。
火の上を歩く勇気が持てれば、きっと何事も勇気をもって前に進む力が付くでしょう。
人それぞれの浄化を求めて、火渡りをされる事でしょう。
火渡り上手に、なぜ、火傷しないのか?
火渡りは、絶対火傷をしないとは言い切れません。
お寺の方の説明をしっかりと聞き、言われたとおりに炭の上を歩きます。
火傷をしない理由は、炭にあります
熱の伝導率を利用しているのです。
熱伝導とは、同じ温度でも熱いと感じるまでの時間です。
例えば、炎の上に手を置くと熱いですね。
しかし、さっと通り過ぎるだけなら熱さをあまり感じません。
これと同じ要領で、炭の上を歩くのです。
熱いと感じる前に、足が上がり、前に出て歩くという事です。
特に炭は熱伝導率が低いので、やり方さえ間違えなければ火傷は致しません。
火渡りで注意する事!
火渡りで気をつけなければならないのは、途中で止まってしまう事です。
それと、はだし以外では渡る事ができません。
走ると、踏み出すための足が炭の中に埋もれていきますので、危険です。
足腰の弱い方や、歩く速度が遅い人は、危険ですのでやめておきましょう。
岐阜の火渡り行事と節分祭
岐阜県から、2か所の火渡り行事がある節分祭をご紹介します。
・ 高家寺(こうけじ)
岐阜県各務原市 那加北洞町一丁目390番地
節分星祭が行われます。
一般の方でも、火渡りが体験できます。
無病息災、転禍為福の祈願として参加してみましょう。
・来振寺
岐阜県揖斐郡大野町大字稲富397-1
節分星祭が行われます。
一般の方でも火渡りができます。
こちらは、長寿、がん封じのご利益のあるお寺です。
病気知らずの体になる祈願を中心に、厄除け、招福祈願として参加してみましょう。
今までの自分と決別して生まれ変わりたいと思っている方には、火渡りをお勧めいたします。